So Sad  WY 
2005.6リリース / CONVAS Co.,Ltd. 

01. SO SAD
02. OKIROH!
03. Born In The 60's
04. 明日に・・・

produced by WY
          Hideki Watanabe
          Hideyuki Yonekawa  
 

 僕が邦楽、洋楽関係なく音楽に興味を持ったきっかけはC-C-Bであった。そのC-C-Bが解散したのは1989年。事務所の売り方がアイドルだったし、ファンも9割以上は女の子だった。そのメンバーの思惑とは裏腹に、各メンバーの演奏力は水準以上で、5人中4人がヴォーカルを取れ、作詞作曲編曲をこなしてしまう素晴らしいバンドだった。アルバムの内容は深みを増していったのに対し、人気は反比例して下降線を辿ったのは皮肉だった。今思えば、このバンドのお陰でビーチボーイズやイエス、ガンズ&ローゼス、デフ・レパードを聴くきっかけになったのは俺くらいだろうなあ。
解散後も各メンバーはソロやバンド活動を開始。解散から16年経つが、今も一線で活躍しているメンバーがいるとは言い難い。その後期C-C-Bの名コンビ渡辺英樹(Vo&B)、米川英之(Vo&G)が昨年新ユニットWYを結成。
ライブも3度行い、昔の自分達のC-C-B時代の作曲ナンバーに加え、新曲をやってきたのだが、遂に待望の新曲をリリース。

 新曲は@AC。基本的には作詞:渡辺英樹 作曲:米川英之(@だけ詩曲と共に共作。)といった感じだが、AはC-C-B時代のナンバーと言っても差し支えもないもの。一番のお気に入りかな。BはC-C-Bのラストアルバム『信じていれば』('88)収録曲のリメイク。A以外はアンプラグド仕様と言ってもおかしくないくらい、アダルトだ。
米川の曲って本当にいいよなあと再認識させられました。インディーズで活動しているのが勿体ないくらい。一線でもまだまだ通用するよ、うん。
サポートはドラムスに元ジュディ・アンド・マリーの五十嵐公太、ギターは英樹と活動しているヴォズムの丸山正剛。
やはり英樹がAメロ唄って、米川がサビを歌うという彼らの王道。ヴォーカルを緩急づけたのがいいかな。それとも懐かしさかな。今後も末永く活動していただきたいと思わせる内容でありました。


<お薦め度>★★★★                        
2005/7/13